人間の体内の水分は、60~70%を占めています。
この水分は、地球の引力の関係で、 体の下の部分に溜まりやすくて、 うまく循環しないと、 冷たい水が体の下半身に溜まることになり、 下半身は冷えて、足がむくんできます。 逆に、体の上半身部分には、水分が足りなくて、 ときには、口が渇いたり、肺が乾燥して、 空咳などが出たりします。 15年間、空咳をしていた患者さんがいて、 その間、ありとあらゆる検査をしても異常が見つかりませんでした。 西洋医学の薬はだめで、 東洋医学の漢方も飲んでみましたが、 治まらなかったそうです。 それではと、青山鍼灸院の体の水分の循環理論から、 鍼とお灸を使って、体の下半身に溜まっている 冷たい水を、気化蒸発させていきました。 水蒸気は軽いので、容易に体の上部にある肺に 届けることができます。 肺を潤わせてから、心臓の力で、全身に行き渡らせていきます。 すると、体の水分は水蒸気の循環によって巡るので、 下半身の冷たさも改善し、 15年間の頑固な空咳も改善し始めました。 患者さんが、うれしそうに言ってくれました。 「昨日久しぶりにむせることなく、 楽しくカラオケで歌うことができました。」 患者さんが喜んでくれると、やっぱりうれしいものですね。
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脳梗塞の後遺症は、いろいろありますが、
今回の患者さんのお悩みは、よだれが垂れることと 飲み込みにくく、むせてしまうことでした。 反応のとても良い患者さんなので、今後が楽しみです。 脳梗塞の鍼の治療風景です。 |